12.イエス様から目を離さずに

  聖書箇所 / マタイによる福音書14章22節~36節

湖の上を歩く

22それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸へ先に行かせ、その間に群衆を解散させられた。 23群衆を解散させてから、祈るためにひとり山にお登りになった。夕方になっても、ただひとりそこにおられた。 24ところが、舟は既に陸から何スタディオンか離れており、逆風のために波に悩まされていた。 25夜が明けるころ、イエスは湖の上を歩いて弟子たちのところに行かれた。 26弟子たちは、イエスが湖上を歩いておられるのを見て、「幽霊だ」と言っておびえ、恐怖のあまり叫び声をあげた。 27イエスはすぐ彼らに話しかけられた。「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。」 28すると、ペトロが答えた。「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、水の上を歩いてそちらに行かせてください。」 29イエスが「来なさい」と言われたので、ペトロは舟から降りて水の上を歩き、イエスの方へ進んだ。 30しかし、強い風に気がついて怖くなり、沈みかけたので、「主よ、助けてください」と叫んだ。 31イエスはすぐに手を伸ばして捕まえ、「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」と言われた。 32そして、二人が舟に乗り込むと、風は静まった。 33舟の中にいた人たちは、「本当に、あなたは神の子です」と言ってイエスを拝んだ。34こうして、一行は湖を渡り、ゲネサレトという土地に着いた。 35土地の人々は、イエスだと知って、付近にくまなく触れ回った。それで、人々は病人を皆イエスのところに連れて来て、 36その服のすそにでも触れさせてほしいと願った。触れた者は皆いやされた。

☆さて、弟子たちはイエスが約一万五千人もの人たちにパンと魚を増やして十分に食べさせるという、すごい奇跡を目の当たりにしたばかりでした。そこにまたイエスは奇跡の姿をもって、水の上を歩いて弟子たちのもとに現れました!

 ペトロは12弟子の中のリーダーでした。そして彼は、威勢がよく、怒りっぽく、御調子者の熱い男ですが、よく失敗もしてしまう(私たちのような)とても人間臭い人柄でした。

 おそらく大きな奇跡の後に、またまた奇跡を見せられたところで、彼はみんなにいいとこを見せたかったのでしょうか、「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、水の上を歩いてそちらに行かせてください。」とイエスに叫びました。イエスの「来なさい」の一言で彼は水の上を歩き始めました。最初はイエスを見つめて進み幸先よかったのですが、彼は強い風と波を見てしまって急に怖くなり、それで沈み始めてしまったのです。主は彼の手を取って助け「なぜ疑ったのか」と声をかけて引き揚げてくれました。

 ここに大きな教訓があります。私たちもこの世の試練や、心配等によって恐れ、イエス様に信頼することより、自分の力で何とかしようとしたり、落ち込んでしまったりしてイエス様から目を離してしまうことがあります。イエスから目を離した瞬間私たちは沈んでしまいます。だから試練の時こそ、イエスから目を離さないように、ということを覚えていましょう!

Rejoice Community Church

リジョイスコミュニティーチャーチ   牧師:松本和人     沖縄北中城村にあるプロテスタントの単立キリスト教会です。 教会の建物を持たずに家庭礼拝を行っています。 ※現在はリモートで礼拝を行っています。